渡英して学んだ英国式ガーデニングの魅力を伝え続ける吉谷桂子さん。ご自身のお庭の管理はもちろん、定期的に公共の観光庭園などの植栽の管理もおこなっているため、季節を問わず毎日のように木々たちと触れ合っています。しかし、近年の猛暑は建築業界だけでなく園芸業界にとっても深刻な問題だそうです。

「夏は雑草たちも元気ですし、翌年に向けて苗を育てはじめる必要もあるので、本当はしっかりと手入れをしたい時期なんです。だけど、熱中症になってしまっては元も子もありません」

そこで吉谷さんが目をつけたのがファン付きウェア。ですが、これまで心から着たいと思えるものに出会えなかったため、OUCと一緒にオリジナルファン付きウェアを製作することになりました。

「意外と庭先って道を歩いている人から見えたりするものなんです。園芸では屈むことが多いのでヒップが目立つのですが、既存のファン付きウェアでは着丈の短いものばかり。

そこでほどよく着丈を長めに設定して、どんな体勢の時もカバーしてくれるように考えました。それにファンを付けるとモコモコになってしまうのも見た目が良くない。そこで、作業のしやすさや女性が着用することも考えて、女性の体型にいちばんフィットするチャーミングなAラインにしました。またトップスとしてだけでなくコートのインナーとして着たり、普段から着られるようにもデザインしました」

そのほかにも吉谷さんのアイデアがたくさん詰まったオリジナルの女性用ファン付きベストは夏の園芸の心強い味方になってくれそうです。